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Placido(プラチード)角膜計とは
角膜の前面に映された、同心円状の白黒縞の反射像の形から、正乱視や不正乱視などを簡単に調べる事が出来るものです。
- 正乱視の反射像は、綺麗な同心円状の楕円に見えます。
- 不正乱視の反射像は、不規則に歪んで見えます。
不正乱視の例で代表的なのは、円錐角膜です。
- 角膜疾患の例
- 扁平角膜・・角膜が扁平なもの
- 円錐角膜・・角膜が円錐状に隆起するもの
- 中心部が薄くなり前方へ突出する
- Descemet(デスメ)膜破裂が起こると、角膜実質に房水が侵入し混濁していく
- 円錐角膜周辺を囲んで、ヘモジデリンの沈着による角膜の色素輪(Fleischer輪)が見られる事もある
- 初期はコンタクトで治療するが、進行すれば角膜移植が必要となる
- 球状角膜・・角膜が球状なもの
角膜移植をされた方や、近視LASIK(レーシック)後では、不正乱視となる場合もあります。
角膜の色素沈着
- 角膜血染
- 前房出血による角膜実質内への血液成分の浸透
- 初期はヘモグロビン、後にヘモジデリンとなる
- ヘモジデリンとは、ヘモグロビン由来の黄褐色の鉄を含んだ色素です。ヘモグロビンの崩壊産物です。
- 角膜出血ともいわれるが出血ではない
- Hudson Stahli(ハドソン スターリ)角膜線
- 角膜表層の下部1/3に横走する褐色の色素線
- ヘモジデリンの沈着
- Kayser Fleischer(カイザー フラッシャー)輪
- Wilson病
- Fleischer輪
- 円錐角膜
- クロロキン角膜症
- 薬物中毒
手持ちプラチード計を作成してみよう
- 必要なもの
- コンパス、ハサミ、のり
- 縦横20cm位の白い厚紙
- 縦横20cm位の黒い画用紙
- 手順
- 白い厚紙を直径20cm程度に丸く切り、中心に直径1cm程度の覗ける穴を開ける
- 黒い画用紙に、コンパスで半径を変えた円を等間隔で描く
- 黒い画用紙を描いた円に沿って切り、同心円状の白黒縞になるように白い厚紙に貼る
- 観察したい相手の角膜に当てて、中心から覗く
- 同心円状に、白黒縞の反射像が見えます
角膜トポグラフィーとは
プラチードは角膜前面のみに対し、スリットスキャン式の角膜トポグラフィーは角膜後面も考慮した角膜収差の計測や解析が可能となっております。
以下の図は、TOPCONさんの『ウェーブフロントアナライザー』の画像です。実際に、2020年の秋に測ってもらった写真です。
眼球高次収差の連続測定の他に、明所/暗所での瞳孔径測定および、見え方の評価情報なども一緒に測れる優れものです。
投稿者は、実は、生まれつき眼が良いのです。
でも、最近、離れた相手と眼が合っているのかどうかよく見えないので、S−0.25 C−0.50 Ax90 位で、90°方向の乱視補正した眼鏡を作ろうか悩んでます。
眼を細めても、直乱視なのであまり見えやすくならないのです。
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