アムスラーチャートの使用方法

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

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眼鏡を初めて使用される方は、眼科処方箋にて眼鏡作製することが望まれます。

もし仮に、眼疾患があった場合でも、眼鏡店にて見え難さが改善されてしまうと治療されずにそのまま放置されてしまうからです。

また、初装でなくても、眼に何らかしらの異常を感じたら眼科さんで診てもらいましょう。

とはいえ、多くの方は身近な眼鏡店に訪れます。

眼鏡店にて眼科さんを紹介されたことのある方は約5%です(2010年、日本消費者協会のアンケート調査)。その5%には、測定技術も学習意欲もない未熟な測定者からお勧めされたケースも含まれると推測されます・・・(眼科もそんなに暇でないし、忙しい)・・が。。。

「アムスラーチャート」は本当に簡単に自覚的に調べられますので、積極的に活用しましょう。

本当に必要な方が、眼科さんなどの医療機関を受診する機会が増えればと考えます。

早期発見と早期治療が重要だと言葉ではわかっていても、そもそも「初期症状では、視力低下を自覚しづらい眼疾患」が多いので、その手助けとなれば幸いです。

アムスラーチャートの構造

患者自身が検査表に示されたパターンを読み取ることで、そのパターンの欠落や乱れから、中心視野の変視症や暗点を検出して行えるようにパターンを配した構造です。

アムスラーチャート(自作:黒地に白線、白地に黒線)

黒地に白線で引かれた碁盤目の間隔は通常5mmです。

5mmの間隔(小さい▢1個)は、測定距離28cm~30cmに対して視角1°に相当します。

碁盤目の1つ(5mm)が視角1°に相当

正方形(10cm×10cm)を被検者に見せることで、中心視野(20°×20°)の変視症や中心暗点を自覚的に検出させます。

アムスラーチャートの種類

  • 検査表−1は、標準検査表(黒地に白線)
  • 検査表−2は、中心が見えない方用
  • 検査表−3は、標準検査表(黒地に赤線)、色暗点を検出
  • 検査表−4は、暗点検出用
  • 検査表−5は、変視症検出用
  • 検査表−6は、変視症検出用
  • 検査表−7は、傍中心部精密検出用、未矯正眼の網膜上の点を精密に検査
検査表1~7、記録紙

アムスラーチャートの使用方法

散瞳や点眼前に行い、被検者は片目で必要に応じて眼鏡を使用します。
照明は600ルクス程度。汚れ、変色、色むらがある場合には使用不可。
検査距離は約30cmに保つ。

➊ 標準検査表の中心にある固視点を見ます。見えない場合には、固視の助けとなる対角線がある「検査表−2」を用います。

➋ 一番外側の四角が4つ全部見えるかを確認します。

➌ 網目の全部が完全に見えるかを確認します。網目に穴や斑点のような切れ目がある場合には「検査表−4」を用いて確認します。

➍ 線は直線で平行かどうか(歪みがないか)、網目(小さい全ての四角)の大きさが均一かを確認します。暗点がない変視症の場合、「検査表−5」又は「検査表−6」を用いて、横・縦・斜めにして確認します。

➎ 振動や揺れ、輝き、色や薄い色づきが無いかを確認します。(初期の黄斑症における暗点)

➏ 異常部位がある場合には、中心位置からの距離を記録します。眼を中心の固視点から動かさないで正常な四角がいくつ見えるかを「記録紙」上に記録します。

まとめ

⇩ アムスラーグリッド(Amsler Grid Eye Test) の印刷用 ⇩
【アムスラー格子に異変を感じましたら、歪みを記入して医療機関に相談しましょう!!】

⇩ ご参考に、自作する際に必要なもの ⇩
【アクリル板+ラベルシール+配送代で「1600円位」】です。
100円均一で探せば、330円位で作製できちゃいます。

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