年間を通して紫外線が強い国とその特徴

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

Last Updated on 3週間 by 管理者

紫外線量は場所や時期によって異なります。ざっくりですが、赤道付近、標高、オゾンホールなどの要因により違いがでます。

年間を通して紫外線が強い国

  1. オーストラリア:紫外線レベルが非常に高く、皮膚がんの発症率も世界一と言われています。
  2. ニュージーランド:空気がきれいでオゾンホールが近いため、紫外線が強く降り注ぎます。
  3. ケニア:赤道直下に位置し、特に高地では紫外線の量が増加します。
  4. アラブ首長国連邦(UAE):乾燥した砂漠地帯にあり、日照時間が長いため紫外線が強いです。
  5. シンガポール:赤道に近く、年間を通して紫外線が強く、特に午前10時から午後4時の間がピークです。
世界の最大紫外線指数(4月)
  • UVインデックス
    • 1~2:弱い・・安心して戸外で過ごせる
    • 3~5:中等度・・日中はできるだけ日陰を利用しよう
    • 6~7:強い・・日中はできるだけ日陰を利用しよう
    • 8~10:非常に強い・・日中の外出はできるだけ控えよう
    • 11+:極端に強い・・日中の外出はできるだけ控えよう

日本国内の紫外線が強い地域

日本国内では、沖縄県、鹿児島県、宮崎県などが特に紫外線が強い地域として知られています。旅行や長期滞在の際は、紫外線の影響を考慮した準備をすると良いですね。

国内の紫外線指数(2025.5.8 16:00現在)

紫外線が強い地域の特徴

紫外線が強い地域には、いくつかの共通した特徴があります。

  1. 赤道に近い:赤道付近の地域は、太陽がほぼ真上にある時間が長いため、紫外線の強度が高くなります。
  2. 標高が高い:高地や山岳地帯では、大気が薄く紫外線の遮蔽が少ないため、より強い紫外線が降り注ぎます。
  3. 乾燥した気候:砂漠地帯や乾燥した地域では、雲が少なく紫外線が直接地表に届きやすくなります。
  4. オゾン層の影響:オゾンホールに近い地域では、紫外線の透過率が高くなり、より強い紫外線が地表に届きます。
  5. 年間を通じた晴天率の高さ:雲が少なく、晴天の日が多い地域では、紫外線の影響を受ける時間が長くなります。

世界地図と日本地図(標高)

茶色い場所が高地です。

国土交通省 国土地理院地図 GSI Maps
国土交通省 国土地理院地図 GSI Maps

月平均オゾン全量の世界分布図

赤道域ではオゾン全量が少ない傾向にあります。南北両半球とも中・高緯度域で多く、オホーツク海上空も多いです。

南極域上空にはオゾンホールが顕著にあらわれ、オーストラリアやニュージーランドの南部にまで達することがあります。

また、緯度方向の変化は、中緯度では南半球に比べて北半球で大きいです。

国土交通省 気象庁:世界全体(2025.3)
国土交通省 気象庁:日本域(2025.3)

紫外線による健康への影響と対策

  • 急性の影響
    • 日焼け(サンバーン):紫外線を浴びすぎると皮膚が赤くなり、炎症を起こします。
    • 紫外線角膜炎(雪目):強い紫外線を浴びることで目の角膜が炎症を起こし、痛みや視力低下を引き起こすことがあります。
    • 免疫機能の低下:紫外線の影響で免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなることがあります。
  • 慢性の影響
    • 皮膚の老化(光老化):紫外線は皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因になります。
    • シミ・そばかす:紫外線によってメラニン色素が過剰に生成され、シミやそばかすができやすくなります。
    • 皮膚がん:長期間紫外線を浴び続けると、皮膚細胞のDNAが損傷し、皮膚がんのリスクが高まります。
    • 白内障:紫外線は目の水晶体にダメージを与え、白内障の原因となることがあります
  • 日焼け止めの使用(SPF30以上を推奨)
  • 帽子やサングラスの着用
  • 長袖の衣類を選ぶ
  • 紫外線の強い時間帯(10時~16時)の外出を避ける

紫外線は適度に浴びることでビタミンDの生成を助けるメリットもありますが、過剰な曝露は健康リスクを伴うため、適切な対策を心がけることが重要です。

コメント メールアドレスが公開されることはありません。*が付いている欄は必須項目です。