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お子様は、体育の授業でぶつかったり等でよく眼鏡を歪ませてしまいがちです。
『大した怪我が無くて良かった。』
『早速、調整しよっかな。』
『あれっ⁉』
『前回、調整した人誰だよー。』
『もしかして、そもそも調整が出来ていなくて、自分で曲げちゃったのかな⁉』
『でも、こんな風には自分でしないよな⁉』
『モダンの曲げ位置、全然違うじゃねーか』・・
などと思いながら調整するのですが、
『自分の眼鏡』に何をされるのか、お子様は特に気になるのでしょう。
『眼鏡調整用のヒーター』を興味深々に見ているではないですか。
『これ、ヒーターで熱いんだよ⁉』
『えっと、温度は〇〇℃・・』
そうです!
100℃以上の熱風が出ているのです。
ヘアドライヤー(約80℃~120℃)よりも少し高い温度の熱風が出ているのです。
眼鏡調整用の電子ヒーター
眼鏡工具や眼鏡関連商品の会社でとても有名なのが『サンニシムラ』さんです。
私もいつもお世話になっております。
温度調整が出来るものもあり、『最高温度は約140℃』です。
皆さんが想像する以上に高温なんです。
プラスチック素材の調整時には内部まで温めましょう
フレームに使用されるプラスチックは、紫外線などの影響により製造後から徐々に硬化してきます。
製造後で新しい状態のプラスチックフレームは柔らかい為、あまり温めずに曲げて眼鏡調整をする方もおります。
熱可塑性素材であるプラスチック素材は、常温では可塑性を示しませんが、熱により変形し、冷える際に形状が固定され硬化します。
内部まで温めずに調整しますと、一時的にはテンプル部の芯金などで曲がりもすれば固定もされますが、後々に元の形に戻ろうという力が作用しますので、再度調整する必要が出てきやすくなります。
テンプルを曲げて調整する際には、ヒーターの上で軽く動かしながら、低温でゆっくりと、熱が均一に内部まで伝わるようにしなければなりません。
温度の目安は、手で触れる程度が原則となります。
加熱時の注意点
芯がない部分のテンプル調整では、変形や、芯が浮き出ないような注意が必要です。
埋め込み丁番部分では、根元がぐら付かないように、丁番部への熱が伝わらないように注意しなければなりません。
フレームの状態や素材の違いでも、熱の加え方が異なります。
鼈甲やバッファローホーンなどの天然素材は、軟化する温度も違えば、熱が伝わる時間も異なります。
持ち込みのフレームが、『実は天然素材だった・・。』、『気付かなかった・・。』なんて事はないようにしましょう。
天然素材では、同じ柄がほぼありません。
『テンプルの柄』を左右で組み合わせてバランスを取るのが至難の業だという。その分、価値が高くなるのは当たり前です。
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