『眼の事』Q&A①

眼鏡作製技能士向けの問題

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ブログを始めて、約1ヶ月が経ちました。

現在、約100人の方が見てくれています。本当にありがとうございます。

これからも、楽しく役立つ情報を配信していきますので、これからもよろしくお願い致します。

そこで、1ヶ月目の節目として、過去の配信から重要となる問題を作りましたので、確認のために解いてみてね。

そして、振返ってみて、自分の成長を感じて下さいね。

フィッティングにおける美観的要素で大切な黄金比は?

A 1:1.1618

B 1:1

C 1:3.1415

【解答】A

【解説】黄金比『1:1.1618』は約『5:8』であり、ミロのビーナスやモナリザなどで使われている比率です。

白銀比『1:1.414』は日本人には馴染みがある比率だと思います。法隆寺東京スカイツリーなどで使われています。

小顔に見せたい時のフレームのサイズは?

A 大きい方が良い

B 小さい方が良い

C サイズで変わらない

【回答】A

【解説】エンビングハウス効果による錯視により、お顔の面積に占めるフレーム枠の割合が大きい方が、顔が小さく見えます。

但し、眼は小さく見えてしまいます。適切なサイズが良いと思います。

膨張色は?

A 黒など

B 白、赤、黄など

C 青、紫など

【回答】B

【解説】膨張色(進出色)は暖色系で明度が高い色です。逆に、収縮色(後退色)は寒色系で明度が低い色です。

過去の投稿で、ストッキングの色に黒が多い理由だったり、子ども用の傘に黄色がよく使われる理由などを例に挙げました。

薄い高屈折レンズにした場合に、何g軽くなる?(強度近視でプラスチックレンズ)

A およそ5g

B およそ10g

C およそ1g

【回答】C

【解説】玉形の大きさと度数にも寄りますが、1g程度しか軽くなりません。

しかし、高屈折レンズは、大体が非点収差を抑えた『非球面設計』となりますので、見え方は歪みが少なくなります。

但し、高屈折レンズはアッベ数が低くなる傾向がありますので、特に凸レンズでは色収差が出やすくなります。

度数によって、適切なレンズがあります。高ければ良いというものでもありません

色視野(白)はそれぞれ約何度?

A 上方60°、内方60°、下方70°、外方100°

B 上方60°、内方50°、下方60°、外方100°

C 上方40°、内方40°、下方50°、外方80°

【回答】A

【解説】Cは赤色の色視野です。

上方と内方は同じ位であり、鼻が邪魔して内側は視野が狭くなります。

視力が良い中心視野は、固視点から20°~30°となり、外方15°にはマリオット盲点という幅が約5°の暗点があります。

眼鏡レンズで問題となる収差は?

A 非点収差と歪曲(わいきょく)収差

B 球面収差とコマ収差

C 像面収差

【回答】A

【解説】Bは瞳孔径3~4mmとすると無視できます。Cは網膜がほぼ球面である為に同じく無視できます。

+3Dの眼鏡度数の焦点距離は?

A 25cm

B 33cm

C 50cm

【回答】B

【解説】屈折力[D]=1÷焦点距離[m]から求める事ができます。

計算例として+4Dの焦点距離は25cmで、+2Dの焦点距離は50cmとなります。

近視の定義とは?

A 近くが見える眼

B 遠くが見えづらい眼

C 無調節状態で、無限遠方から入ってきた光が、網膜前方に焦点を結ぶ眼

【回答】C

【解説】定義に関してはいくつかの条件があります。

手前にピントを合わせようとする時に働く調節が無い『無調節状態』である事、

例えば、近い所から斜めに光が眼に入るのではなく、『平行に入射する』事

が条件として必要になります。

選択肢Aは、遠視であっても調節をすれば、近くにピントを合わせる事が出来てしまいます(随意遠視)。

選択肢Bは、定義としては条件が足りませんので不正解となります。

両眼バランスを取るには、先ずは左右の視力を同じにすると良い?

A 〇

B ✕

C △

【回答】A以外、BかCが正解

【解説】両眼バランスとは、基本的には調節のバランスを左右で同じにします。

その結果、左右での視力が同じになるのが殆どですが、片眼だけ視力が出やすい眼という事もあります。

調節は両眼共に働くのが一般的であり、片眼だけ調節してピントを合わせるという事が出来ません。

測定した最高視力が左右同じ場合には、左右での視力を同じにして処方しても良いでしょう。

眼軸長(眼の大きさ)が1㎜での屈折度数の違いは?

A 約2D

B 約3D

C 約5D

【回答】B

【解説】子どもに遠視が多い理由の1つです。眼が小さい為に軸性遠視の要素があります。

屈折系の角膜や水晶体は成人よりも強い屈折力を示しますが、相殺できない部分が軽度の遠視として表れます。

成長と共に眼の大きさが、出生時17.5mmから1年で20.5mmになり、3年で22.5mmになります。12歳頃には24mmになり近視化していきます。

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