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前回に続き、『眼の事』Q&Aで過去のブログを振り返っていきましょう。
その前に・・・
『記憶の定着』についてですが、
『ねぇ、知ってる?』がポイントとなります。
見たり、聞いたり、読んだり等のインプット『脳への情報入力』は勿論、必要な事ですが、
同時に、テストを解いたり、書いたり、話したり等のアウトプット『情報を処理して出力する』も、重要な事となります。
実は、記憶を定着させる為には、インプットする事よりもアウトプットする事の方が効果が高いといわれております。
『時間の経過』と『記憶の定着率』をグラフにした『忘却曲線』によりますと、1日経つと次の日には半分以上の事は忘れてしまいます。
人はそういう生き物です。
苦しくて、辛くて、悲しくて、忘れたくても忘れられない事や、
辛く悲しい事だったけど、忘れたくない事も多々ありますが、
残念なことに大半は忘れてしまいます。
忘れたくない事に関しては、積極的に『アウトプット』していきましょう(笑)。
良い方法としては、このブログで学んだ事を誰かに話しましょう。
『ねぇ~、知ってる?』ってな感じですね。
私が行っている『ブログ投稿』も、実はアウトプットであり、プロフィール欄に載せております『目的』のための『目標』を達成する手段の1つとして行っております。
ということで、
元気にQ&Aを解いていきましょう。
アウトプットし、自己成長を感じていきましょう。
- 大気の揺らぎ(シンチレーション)が多い条件は?
- 視力1.0とは、5m先の輪の切れ目(ランドルト環)何ミリの分離がわかる事をいうの?
- 完成した眼鏡のレンズサイズを眼で確認する為には?
- 眼球の回旋点は角膜頂点から約何ミリですか?
- 眼鏡度数−8.00Dが眼とレンズの距離が4mm離れた時の度数補正値は?
- カラーサングラスについて正しい選択肢は?
- レンズが曇りやすい要因は?
- 防曇レンズのタイプ別で、正しい取り扱い方法は?
- 乱視について正しいものは?
- 乱視について正しいものは?
- 生後初期、視覚刺激などにより正常な機能が発達する時期は?
- 眼球運動に関与する脳神経は何対?
- VDT作業での問題となる原因は?
- 瞳孔が散大する時は?
- 近見反応で同時に起こる3つの反応は?
- 瞳孔異常の例として認められない物は?
- 網膜について正しいのは?
- 明順応よりも暗順応に掛かる時間が長い理由は?
- 近視進行を止めるには?
- 一重や二重になる理由は?
- 汗腺や脂腺から出る涙の効果は?
- 眼窩壁に関して正しいのは?
- 敬語表現で正しいのは?
大気の揺らぎ(シンチレーション)が多い条件は?
A 雲が無く、良く晴れた日
B 気流が穏やかで、どんよりした日
C 真空状態(屈折率1.0)
【回答】A
【解説】選択肢Bのどんよりした日の方が、晴れた日よりもシーイングが良いです。
大気の揺らぎのような状態が眼の中でも起こっているという話を過去にしましたね。
視力1.0とは、5m先の輪の切れ目(ランドルト環)何ミリの分離がわかる事をいうの?
A 1.0mm
B 1.5mm
C 2.0mm
【回答】B
【解説】直径7.5mm、幅1.5mmの輪です。
補足:視力自体は「視力=1÷視角[分]」で表します。『視角1分は1°÷60』です。
完成した眼鏡のレンズサイズを眼で確認する為には?
A 蛍光灯にかざす
B 紫外線を当てる
C 偏光板を2枚使う
【回答】C
【解説】偏光板1枚と液晶画面との間にレンズを入れても確認が出来ます。
光学中心まで歪みがくるものはサイズが大き過ぎます。
逆に、全く歪みが発生しないものは、サイズが小さく外れやすい傾向になります。少しは発生するものです。
眼球の回旋点は角膜頂点から約何ミリですか?
A 12mm
B 13mm
C 15mm
【回答】B
【解説】選択肢Aは、レンズ後面から角膜頂点までの距離です。
選択肢Cは、入射瞳3mmを角膜頂点間距離12mmに足した値です。15mmは像倍率の計算で使います。
眼鏡度数−8.00Dが眼とレンズの距離が4mm離れた時の度数補正値は?
A およそ−7.75D
B およそ−8.25D
C およそ−8.75D
【回答】B
【解説】頂点間距離が離れますので、弱補正となります。
計算式としては
−8.00÷{1−0.004×(−8.00)}≒−7.7519 です。
式としては、D / (1-dD)です。
選択肢Cは、コンタクトレンズ度数−8.00が12mm離れた時の度数換算値です。
カラーサングラスについて正しい選択肢は?
A カラー濃度は高い方がUVカット率が高い
B 視感透過率75%以上あれば、夜間運転も可能である
C 紫外線は、色が付いているからこそ遮断できる
【回答】B
【解説】選択肢Cについて、紫外線(Ultraviolet)は可視光線(Visible light)とは違いますので目には見えない光です。
色を付けて見えなくしても、可視光線は防げますが、紫外線は無色透明レンズでもUVカットされています。
レンズが曇りやすい要因は?
A 湿度が高く、気温が低い
B 湿度が高く、気温が高い
C レンズ表面が綺麗な状態
【回答】A
【解説】気温が低いと、飽和水蒸気量の限界値が低く曇りやすいです。
防曇レンズのタイプ別で、正しい取り扱い方法は?
A 『メンテナンスフリー』タイプは、ハードコートや反射防止コートが施されている
B 『メンテナンス』タイプは、レンズに吸水させる事で曇りにくくしている
C 『メンテナンスフリー』も『メンテナンス』も、水洗いして良い
【回答】C
【解説】水で洗った後は、必ず水分が残らない様にしましょう。水やけの原因になります。
乱視について正しいものは?
A 見えない原因は、全て乱視の影響
B 乱視には方向がある
C 乱視と遠視と老視があると自慢できる
【回答】B
【解説】正乱視には方向があります。例えば、街灯の光などが伸びる方向があります。
乱視について正しいものは?
A 正乱視は、角膜表面の凹凸不正などが原因である
B 方向に反応する視覚野のニューロンは無い
C 焦点のように点にならず、焦線になる
【回答】C
【解説】選択肢Aは不正乱視であり、選択肢Bにかんしては、それぞれの角度傾きに反応するニューロンの数が一様に分布しているのが一般的です
生後初期、視覚刺激などにより正常な機能が発達する時期は?
A 臨界期
B 思春期
C 倦怠期
【回答】A
【解説】人の場合は、生後6ヶ月~9才位の時期であり、2才~4才がピークです。
視覚だけではなく、五感全ての刺激が大事な時期となります。
眼球運動に関与する脳神経は何対?
A 3対
B 4対
C 5対
【回答】A
【解説】動眼神経、滑車神経、外転神経の3つです。
脳神経は全部で12対あります。脳神経の損傷個所などにより、眼球運動に影響を及ぼします。
VDT作業での問題となる原因は?
A 陰画(ネガ表示)ではなく、陽画(ポジ表示)である
B 照明が明る過ぎる。また、画面反射がある
C 画面の位置が10°~15°下にある
【回答】B
【解説】手の平で目の上を覆い、楽になるようであれば照明が明る過ぎます。
画面反射は、採光窓や照明の位置によります。
瞳孔が散大する時は?
A 動眼神経中の副交感神経支配によるアセチルコリンの分泌
B ベラドンナなどによる抗コリン成分による
C 新生児と老人の瞳孔変化
【回答】B
【解説】抗コリン成分は縮瞳を抑えるために散大します。選択肢AとBは縮瞳に関してです。
好きな人に見つめられても散大しますね。
近見反応で同時に起こる3つの反応は?
A 散瞳、開散、調節緩解
B 散瞳、輻輳(寄り眼のこと)、調節
C 縮瞳、輻輳、調節
【回答】C
【解説】老視になり、調節力がない方でも近くを見ようとする時には縮瞳が生じます。
そして、調節は一般的には、左右眼同時に、同じ量の調節が働きます。
瞳孔異常の例として認められない物は?
A Horner’s syndrome(ホルネル症候群)
B Adie症候群 (アディー症候群)
C 光を当てた反対側の眼が、縮瞳する
【回答】C
【解説】選択肢Aは縮瞳、選択肢Bは緊張性の散瞳、選択肢Cは間接対光反応で正常です。
網膜について正しいのは?
A 脈絡膜(みゃくらくまく)から硝子体側に数えて5層からなる
B ぶどう膜であり、色素と血管に富み、眼内に栄養供給する
C 錐体と桿体がある
【回答】C
【解説】選択肢Aについて、角膜の層は5層です。網膜は10層です。選択肢Bは脈絡膜についての説明です。
明順応よりも暗順応に掛かる時間が長い理由は?
A ロドプシンの分解よりも、産生する時間の方が掛かる為
B そもそも体調の良し悪しで、掛かる時間は逆転する
C ビタミンAの欠乏
【回答】A
【解説】選択肢Cは夜盲の原因疾患です。
近視進行を止めるには?
A 原因は調節だとする仮説に基づいている
B 眼軸が伸びきった強度近視でも可能
C 視機能トレーニングにより確実に止められる
【回答】A
【解説】選択肢BやCは絶対ではなく、未解明の部分が多く不明です。選択肢Cに関しては、調節機能の向上には効果的だと考えます。
一重や二重になる理由は?
A 上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)に因らない
B 瞼(まぶた)の脂肪と皮膚の弛みなど
C 年齢によって変化することは無い
【回答】B
【解説】選択肢Aは瞼を上に挙げる筋肉であり、瞼板との結合が強ければ二重になり易いです。
汗腺や脂腺から出る涙の効果は?
A Zeis(ツァイス)腺から分泌される脂は、涙液の蒸発を防ぐ効果がある
B Moll(モル)腺から分泌される水分は、涙液の流出を防ぐ効果がある
C Meibom(マイボーム)腺から分泌される脂に、眼瞼縁を滑らかにする効果は無い
【回答】A
【解説】選択肢Bは脂の効果です。選択肢Cの効果が脂にはあります。
眼窩壁に関して正しいのは?
A 下壁が最も厚い
B 眼窩壁は特に固く、骨折する事は殆ど無い
C 7つの骨に囲まれている
【回答】C
【解説】前頭骨、上顎骨、頬骨、篩骨、涙骨、口蓋骨、蝶形骨の7つです。選択肢Aの下壁は最も薄く内壁も薄く骨折しやすい箇所です。最も厚いのは外壁です。
敬語表現で正しいのは?
A どちらにいたしますか
B 拝見いたします
C よろしくお願します
【回答】C
【解説】選択肢Aで『どちらになさいますか』が正しいです。
『いたす』は謙譲語であり、相手よりヘリくだる表現です。お客様が『いたす』のは失礼となります。
選択肢Bは二重敬語であり、『拝見します』が正しいです。
選択肢Cは正しい表現であり、『よろしくお願いいたします』は二重敬語となります。
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