Last Updated on 2年 by 管理者
レンズによる物体の像を、作図により求めます。
計算法の方が正確ですが、像の大体の性質をつかむ為に非常に便利です。
『平行光線法』で作図していきます。
レンズには、次のような決まった性質があります。
- 軸に平行な光線は、屈折後に像焦点を通る
- 物体焦点を通る光線は、屈折後に軸と平行になる
- レンズの中心を通る光線(主光線)は屈折しない
ただし、『近軸光線』であり、『薄いレンズ』の場合のみ成立します。
近軸光線とは、実際には収差などで一点に集光しませんが、それらを無視した光線のことです。
上図のような作図が出来れば、基本は大丈夫です。
基本を理解できると、他の作図も可能になります。
例えば、以下のような場合はどうでしょうか。
少し、複雑になりますが、基本は同じです。
凸レンズでは、虚物体よりも実像が大きくなります。
凹レンズでは、実像が小さくなります。
厚レンズは以下のようになります。
そして、以下のように2枚の薄いレンズの組み合わせは、厚いレンズと同様に扱えます。
以上の事がわかれば、複雑なレンズの組み合わせも、イメージが付き易くなります。
例えば、以下のズームレンズの場合はどうでしょう。
初めよりも、イメージし易くなりましたでしょうか。
コメント メールアドレスが公開されることはありません。*が付いている欄は必須項目です。