似合う色を見つけるパーソナルカラー

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

Last Updated on 2日 by 管理者

パーソナルカラーとは、自分色、似合う色、体の色味(髪、唇、瞳、肌、頬)と調和する色のグループを指します。

これには、イエローベースブルーベースなどの色相の属性が含まれ、色の四属性(色相・明度・彩度・清濁)を用いて分析されます。パーソナルカラーを知ることで、自分に似合う色を選び、メイクやファッションでの印象を向上させることができます。

また、パーソナルカラー診断を通じて、自分に最も似合う色を見つけることができ、顔色が良く見えたり、活き活きとした表情に見える効果があります。逆に似合わない色を身につけると、顔色が悪く見えたり、疲れた印象になることもあるため、パーソナルカラーの知識は日常生活で非常に役立ちます。

パーソナルカラーの活用方法

パーソナルカラーを活用することで、自分の魅力を最大限に引き出し、他人に与える印象を向上させることができます。

カラーコンタクトレンズの色選び、眼鏡やアクセサリーの色、洋服、ファンデーションやチーク、アイシャドウ、ルージュ・ネイル、ヘアスタイルなど様々な場面で参考にすることができます。

以下は、パーソナルカラーの効果的な活用方法です。

  1. 勝負の時に活用する:
    • 重要なビジネスミーティングや面接、デートなど、第一印象が重要な場面でパーソナルカラーを取り入れると、自信を持って臨むことができます。
  2. ショッピングの判断材料にする:
    • 購入する服やアクセサリーを選ぶ際に、パーソナルカラーを基準にすることで、迷いを減らし、自分に似合うアイテムを見つけやすくなります。
  3. イメージを定着させる:
    • 自分を覚えてもらいたい、印象を強く残したい場合には、パーソナルカラーを顔周りに取り入れることで、記憶に残りやすくなります。
  4. トータルコーディネートで魅力を引き出す:
    • 洋服、ヘア、メイク、アクセサリーなどをパーソナルカラーに合わせてトータルコーディネートすることで、より一層の好印象を与えることができます。
  5. 色が持つイメージを活用する:
    • 色にはそれぞれイメージがあります。例えば、ピンクは可愛らしさ、ブルーは爽やかさを表します。なりたいイメージに合わせて色を選ぶことで、そのイメージを強調することができます。
  6. パーソナルカラー以外の色の取り入れ方:
    • パーソナルカラー以外の色も、小物やメイクのアクセントとして取り入れることで、新鮮な印象を与えたり、トレンドを楽しんだりすることができます。

パーソナルカラーを活用することで、日常生活や特別な場面での自己表現を豊かにし、自分らしさを表現することができます。自分に似合う色を知り、それを活かすことで、より魅力的な自分を演出することが可能です。

パーソナルカラー:基本の分類方法

イエローベース(イエベ)とブルーベース(ブルべ)に大別されます。さらに「春・夏・秋・冬」の4シーズンに分類されることが一般的です。

イエベ(Yellow base)とブルベ(Blue base)、4シーズンの特徴

イエベ(イエローベース)とブルべ(ブルーベース)の違いは、肌の色の基調に関連しています。イエベは肌に黄色みがかった暖色系の色が似合うタイプで、ブルべは肌に青みがかった寒色系の色が似合うタイプです。

  • イエベの特徴
    • 肌に黄色みがかっている
    • 日焼けすると赤くなりにくく、黒くなりやすい
    • ゴールドのアクセサリーが肌に馴染む
    • 明るいブラウンやオレンジ系の色が似合う
  • ブルべの特徴
    • 肌に青みがかっている
    • 日焼けすると赤くなりやすい
    • シルバーのアクセサリーが肌に馴染む
    • ピンクやブルー系の色が似合う

例えば、同じ『赤色』といっても、『ワインの赤』と『鳥居の赤』では違いますし、『黄色』でも『レモンの黄色』と『バナナの黄色』では冷たさ暖かさの印象が違いますよね。

冷たい感じはブルー系ベースであり、暖かい感じはイエロー系ベースとなっています。

  • 各シーズンの特徴
    • : 明るく若々しいキュートタイプ。
    • : 柔らかく穏やかなエレガントタイプ。
    • : 暖かみのある落ち着いたナチュラルタイプ。
    • : 鮮やかで力強いダイナミックタイプ。

パーソナルカラーのセルフチェック方法

イエベ(イエローベース)とブルべ(ブルーベース)の診断方法には、自分で簡単にできるセルフチェックから、専門家による詳細な診断まで様々な方法があります。以下にいくつかの一般的な診断方法をご紹介します。

  1. 肌の色みをチェック:
    • 肌に黄色みがかっているか、青みがかっているかを見て、イエベかブルべかを判断します。
  2. 手首の血管の色を見る:
    • 手首の内側に透けて見える血管の色が緑色に見える場合はイエベ、青色に見える場合はブルべとされています。
  3. ジュエリーの似合う色で判断:
    • ゴールドのジュエリーが似合う場合はイエベ、シルバーが似合う場合はブルべと言えます。
  4. 日焼けの反応を見る:
    • 日焼けしたときに赤くなりにくい、黒くなりやすい人はイエベ、赤くなりやすい人はブルべです。
  5. 顔の下に異なる色のドレープを当てる:
    • 調和し似合う色は、肌の血色を良く見せ、イキイキとした印象を与えます。
  6. プロによる診断:
    • カラーコンサルタントなどの専門家に診断してもらうことで、より詳細なパーソナルカラーを知ることができます。

シーズンによる4つの分類と特徴

似合う色により、サマー、ウィンター、スプリング、オータムの4つに分類されます。

  • Blue Undertone
    • pastel Summer(パステル サマー)
    • brilliant Winter(ブリリアント ウィンター)
  • Yellow Undertone
    • bright Spring(ブライト スプリング)
    • deep Autumn(ディープ オータム)
  • soft
    • pastel Summer(パステル サマー)
    • bright Spring(ブライト スプリング)
  • hard
    • brilliant Winter(ブリリアント ウィンター)
    • deep Autumn(ディープ オータム)

pastel Summer(パステル サマー)の特徴

『高明度、中彩度』、もしくは『中明度、低彩度』の色が中心となります。それぞれの色相に数滴のブルーやグレーが含まれた、全体に優しくて上品な色です。

  • 雨に打たれた紫陽花の色に代表される色
  • 夏に遠くにあるものが夏の強い太陽光線を浴びて、乾いて粉っぽく少しぼやけたように見えるような色などです。

brilliant Winter(ブリリアント ウィンター)の特徴

『中明度、高彩度の純色』、もしくは『高明度、低彩度の白に1滴だけ色を落としたような氷のように冷たい色』、『無彩色の白・黒・グレー』中心の色です。

  • 真っ白な雪景色でのカラフルなスキーウェアの色
  • 新雪風景での眩しいほどの純白などです。

bright Spring(ブライト スプリング)の特徴

『全体的に高明度、中彩度~高彩度』の色です。それぞれの色相にイエローが含まれ、暖かみのある楽しくて明るい色です。

  • 水仙やクロッカスなど春風に誘われて一面に咲きそろう花園のようなイメージ
  • 若葉が香る清々しい新緑の色です。

deep Autumn(ディープ オータム)の特徴

『低明度、中彩度~高彩度』の色が中心となります。それぞれの色相に深いイエローやゴールドが含まれ、全体的に深みのある落ち着いた暖かな色です。

  • 秋の紅葉した山々に見られる赤や黄、茶、緑
  • 重なり合った落葉の深い色合いなどです。

色相、明度、彩度とは

色の特徴を示す『色相』『明度』『彩度』を、『色の三属性』といいます。

色の三属性が異なる色票を順序よく配列し、色票に一連の数値を割り当て表示したものとしては『マンセルシステム』が有名です。

色相(Hue)とは

色の見え方を分類する場合に、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)のように色味の違いに注目して分類する事が出来ます。このような属性を『色相』といいます。

頭文字をとって『アール、ワイ、ジー、ビー、ピー』中間色相(YR,GY,BG,PB,RP)を加え、その色相を環状に並べたものを『色相環』といいます。

明度(Value)とは

同じ色相でも、明るい色や暗い色もあります。この色の明るさに注目しても分類する事も出来ます。このような属性を『明度』といいます。

最も明るければ『白』であり、最も暗ければ『黒』となります。

明度は、表面色の明るさにのみに使われますので、透過色や光源色に対しては使えません。

ですので、例えば、サングラスの明暗は『濃度』といい、テレビには『輝度』という用語で表します。

彩度(Chroma)とは

同じ色相や明度でも、くすんだ色や鮮やかな色もあります。色の鮮やかさに注目して細分された属性を『彩度』といいます。

マンセル表色系の彩度は、表面色の色の見え方にのみ用います。

配色のテクニック例

色相配色

  • 同系の色相配色・・・穏やかだが変化に乏しい。色調で変化を付けると良い
  • 類系の色相配色・・・統一感があり穏やか。色調で変化を付けても良い
  • 反対の色相配色・・・刺激的でよく目立つ。色調で変化を付けても良い
色相配色

色調配色

  • 同系の色調配色・・・穏やかだが変化に乏しい。色相で変化を付けると良い
  • 類系の色調配色・・・色相により調和と変化が表現しやすい
  • 反対の色調配色・・・変化のある配色。色相を同一にすると統一感が生まれる
色調配色

多色配色

  • グラデーション・・・連続効果で統一感が生まれる
  • アクセント・・・引き締まる。変化が生まれる
  • コントラスト・・・動きやダイナミックさが生まれる
多色配色

パーソナルカラー:シーズン別の配色テクニック

Summer

  • エレガント・・・優雅で上品、女性的、洒落た、穏やかな
  • シンプル・・・飾り気がない、すっきりとした、無駄のない
  • ロマンティック・・・甘く柔らかい、夢見るような、優しい
  • クラシック・・・ベーシックで上品、落ち着いた、重厚、古典的

Winter

  • ドラマティック・・・強烈で印象的、刺激的、情熱的、大胆な
  • フォーマル・・・シャープで正統派、充実した、気品のある、保守的な
  • モダン・・・大胆で個性的、都会的、シャープ、無機質
  • ダンディ・・・メンズライクでハード、クール、渋い、固い

Spring

  • プリティー・・・可愛い、軽い、可憐な、無邪気な
  • キュート・・・セクシーで魅力的、愛らしい、輝いた、軽快な
  • カジュアル・・・楽しく気取りのない、朗らかな、親しみやすい
  • アクティブ・・・活動的、エネルギッシュ、軽やかな、快活な

Autumn

  • ゴージャス・・・豪華で華やかな、華麗な、豊かな、円熟した
  • シック・・・都会的で小粋、知的な、小粋な、品の良い
  • ナチュラル・・・自然で構えない、気取りのない、のびのび、素朴な
  • スポーティ・・・機能的で活動的、若々しい、スピーディー、躍動感

まとめ

パーソナルカラーにて、眼鏡の色や繊細さ、ハードやボリューム、シルバーやゴールドなどの提案も出来ますが、何を一番にするのかで提案は異なります

似合う色、TPO、ライフスタイル、個性、演出でも変わってきます。

もしも、パーソナルカラー以外の得意ではない色の場合には、取り入れる面積や分量に気を付けてみましょう。

結局は、色で楽しむ事が大切です。

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