健康長寿のフレイル予防

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

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フレイルとは

フレイルとは、「健康」と「要介護」の中間状態を指します。

Frailty(虚弱、老衰、脆弱)を語源としますが、予防に取り組むことで健康な状態に戻せるという意味を持たせて「フレイル」として2014年に日本老年医学会で提言されました。

加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)は低下します。

複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現します。

一方で、

適切な介入や支援により、生活機能の維持向上が可能となります。

フレイルの種類と予防

大きく3つに分類されます。

  1. 身体的フレイル
    • 移動機能の低下、筋肉の衰え、視力低下、難聴など
  2. 認知・精神・心理的フレイル
    • うつ状態、意欲低下、軽度の認知症、記憶力低下、対応力低下など
  3. 社会的フレイル
    • 社会的なつながりの希薄、閉じこもり、独居、経済的困窮など

予防策としては、「栄養」「身体的活動」「社会活動」の3つです。

代表的フレイルとその対策

やるかやらないかは、自分次第!!

仮に「プレフレイル」だとしても、可逆的に健康な状態に戻せます。

そう!!

戻せるのです。

食事では、たんぱく質(筋肉の合成を促進)を取り、しっかり噛む(オーラルフレイル予防)。

お友達とちょっとお出かけ、お食事に行ったり、習い事などもフレイル予防になります。

栄養・身体活動・社会参加のうち、どれか1つが欠けるとドミノ的に負の連鎖が起こります(フレイル・ドミノ)。

フレイル予防のために摂取したい栄養素は、主にたんぱく質、ビタミンD、カルシウムです。

たんぱく質は1日60g程度の摂取が推奨されます。

⦿ 大体300gの豚肉や鶏肉で、たんぱく質65g
⦿ ごはん普通盛り(150g)で、たんぱく質4g
⦿ 食パン1枚(6枚切)で、たんぱく質5.5g
⦿ 目玉焼き1個で、たんぱく質7.5g
⦿ 牛乳200mlで、たんぱく質6.5g

⇩ 例えば、タンパク質だけを考えますとこんな感じです!(実際は他の栄養素も必要です)

朝食:食パン1枚(5.5)+目玉焼き1個(7.5)+牛乳200ml(6.5)➝タンパク質19.5g

これを、食パン(5.5g)➝ハムチーズパン(10.5g)にするだけでタンパク質を+5gできます♪

他の例:ごはん➝納豆ごはん(+8g)、ごはん➝卵かけご飯(+7.5g)、味噌汁➝豚汁(+4g)

⦿ 料理が大変な場合は、市販の総菜や缶詰、レトルト食品なども活用しましょう。

それぞれの食品に含まれている栄養素は1種類ではありません。1日3食、バランス良く多彩な食品を組み合わせることが大切です。

食べて元気にフレイル予防!!

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フレイルの基準

  • 5項目の3つ以上該当でフレイル、1~2該当でプレフレイル(J-CHS基準)
    1. 体重減少(6ヶ月間で2㎏以上の意図しない体重減少がある)
    2. 筋力低下(握力が男性28㎏未満、女性18㎏未満)
    3. 疲労感(ここ2週間、わけもなく疲れたような感じがする)
    4. 歩行速度の低下(通常歩行速度が秒速1.0m未満:80mを歩くのに80秒以上)
    5. 身体活動量の低下(軽い運動・体操、定期的な運動・スポーツを週に1回もしていない)
  • 3ドメインの15項目で4つ以上該当はフレイル(Groningen Frailty Indicator)
    1. 日常活動(買い物、外出、更衣、トイレ移動)
    2. 健康問題(身体的健康、視力、聴力、体重減少、4剤以上の服薬、記憶)
    3. 心理機能(空虚感、孤独、見捨てられ感、落胆、不安)
  • 7ドメインの12項目を総合評価しフレイル判定(Frailty Trait Scale)
    1. エネルギーバランス
    2. 身体活動
    3. 神経器官
    4. 心血管器官、
    5. 筋力
    6. 耐久性
    7. 歩行速度

アイフレイルとは(目の健康寿命をのばそう)

アイフレイルとは、加齢による目の機能低下です。

早期発見、早期予防・治療ができれば進行を遅らせたり、症状緩和が可能となります。

視覚障害の原因疾患の、1位は緑内障、2位は網膜色素変性症、3位は糖尿病性網膜症、4位は黄斑変性症です。

2019年、視覚障害認定の再調査結果

上位の4種は全て初期段階では視力低下もなく自覚症状がないことが多いため、無治療で放置されている場合が多数いると推測されます。

特に、緑内障(1位)、糖尿病性網膜症(3位)、黄斑変性症(4位)は、早期発見・早期治療により視力低下を防ぐことができる疾患です。

黄斑変性症(4位)は、進行すると「ゆがみ」や「視力低下」により医療機関を受診しますが、緑内障(1位)と糖尿病性網膜症(3位)は中期以降まで進行して初めて自覚することが多い疾患です。

眼鏡購入での処方箋作製の割合はおよそ15%~25%ですが、多くの方は先ず直接眼鏡店を訪れます。

眼鏡作製の際に眼科的チェックを受けている方は少数で、眼鏡店にて見えにくさが改善してしまうと、本来治療が必要な眼疾患が見過ごされていることも多いと推測されます。

「眼鏡店で眼科等の専門機関の受診を勧められたことがあるか」というアンケート調査では、「ある」と回答した約5%のうちの約20%は受診していないようです。

2010年、日本消費者協会の眼鏡調査アンケート

⇩ チェックが2つ以上の人は・・・眼科専門医にご相談ください。⇩

日本眼科啓発会議、アイフレイル啓発公式サイトのチェックシート

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