その眼鏡のフィティング合ってる?

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

Last Updated on 2年 by 管理者

眼鏡の掛かり具合が合っていないと、

見栄えが悪いだけではなく、ずれ落ちるとか痛い等の他にも、歪むとか気持ち悪い等の見え方も変わってきます。

美観的装用的光学的医療的な要素が関係してきます。

しっかり掛けている人って実際少ないですよ。

美観的に悪いのは

⦿ 水平具合が傾いている。

⦿ 高さが下がっている。

⦿ 眼とレンズの距離(12mm)が離れている。

⦿ 耳の引っ掛かりの曲げ位置が合っていない。

・・等です。

装用感は

調整した後で、『実際に使用してみないとわからないから』というのは半分嘘です。

見れば、痛くなる箇所の予想は付きますから。

⦿ 基本的には、なるべく全体が均一に当たるように調整し、圧力の分散と摩擦を活かす事が良いといえます。

⦿ 骨格と血流も考えて、調整するのが良いですね。

光学的には

⦿ 眼とレンズの距離(角膜頂点間距離)は日本では12mmとなっております。

近い方が視野が広く、レンズ端の歪みが少ないのでオススメです。度数的には少しマイナスよりになりますが、そこまで変わりません。

⦿ 前傾角は遠用は5〜10°、近用は10°〜15°です。

視線の違いによる、角度の違いです。

⦿ 遠近両用では、目の位置を合わせていますので、このズレがシビアに見え方に影響します。

最近の遠近両用レンズは、インディビジュアルレンズといって、装用距離による違いを度数に反映させ、歪み(収差)が少ない見え方になるように個々に合わせた設計となっています。

金額的に高く性能が良いレンズでも、調整が合っていないと勿体ないですね。
調整技術がないと、宝の持ち腐れになります。

レンズメーカーさん曰く、『どんなに優れたレンズを開発しても、それを使いこなすのが難しいから、もどかしい…』と。

医療的には

特にお子さんは医療的な目的から、なるべく掛けた方が良い場合が多いです。

視機能的に、見える状態を保つ必要性があるからです。特に、臨界期です。

『痛いから掛けなくなる』という事が無いようにしないといけません。

これとっても大事です。

他には、『よく似合ってるねー』の一言が大切です。

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