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一般的に、ルーペと老眼鏡との違いは以下のようなものです。
ルーペで見えている虚像は、あたかもそこから発散してしていると見なされる光束線がルーペから射出しています。
ルーペは、実物よりも大きな虚像を作り出す作用がありますが、その倍率は虚像そのものの大きさではなく、見かけの大きさで決まります。
つまり、眼から虚像の先端を見込んだときの角度を倍率の計算に用いられる虚像の大きさとしますので、見込み角は虚像のでき方により変化します。
ルーペの倍率
ルーペの倍率が上がり、大きく見えると網膜像も大きくなりますので、 解像度も上がります。
ただし、その「拡大率」の表示は国際的に統一されてはおりません。各メーカー間でも異なります。
「基準倍率」と「最高倍率」での使用方法の違い
「基準倍率」と表示されているものは、レンズの焦点距離に物体が位置するようになっております。
「最高倍率」と表示されているものは、ルーペを眼に密着させて使用します。
『ルーペ』の度数を選ぶ際には、以下の表を参考にしても良いでしょう。
面積比で表された『ルーペ』の場合には、例えば以下のようになります。
つまりは、縦と横がそれぞれ等しい倍率に見えるわけではありません。順に面積比で2倍になりますが、横の長さは1.4142‥倍になります。
これらの『拡大率』は、補正レンズによる「像の拡大」や「像の縮小」の割合を表す「SM(眼鏡倍率)」とは異なります。
老眼鏡は、眼の調節機能を補助するもので、眼の状態(近視・遠視・乱視)や見たい距離により度数は様々です。
見える物の大きさは基本的にはそんなに変わりませんが、度数が強い場合にはピントの合う距離が眼に近づく為、その結果大きく見えることもあります。
倍率が高くなると、視野は狭く暗くなります。
視野が狭くなるのは、拡大されるからですが、明るさも暗くなります。
顕微鏡の倍率を上げた際に暗く見えるのと同じ原理です。
眼鏡処方をするときも同じく、プラス度数を強くするほど暗く見えます。
マイナス度数を強くして処方する時には注意が必要であり、完全矯正値を超えて凹レンズを付加するほどに明るく見えてしまいます(像は縮小、視野は拡大)。
その結果、最高視力が上がらないにも関わらずに過補正で処方してしまうという間違いが生じてしまうことがあります。
屈折測定距離の5m以上先を見たいという場合でも、S−0.2D(D=1/測定距離5m)以上強く処方するのは辞めましょうというはなしでした。
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