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望遠鏡には、ガリレオ式やケプラー式、ニュートン式などがあります。
それぞれの歴史や仕組みを学んでいきましょう。
望遠鏡の発明者
誰が最初の発明者なのかは、色々な説があります。
眼鏡士であるオランダのZacharias Iansen(ザハリアス ヤンセン)や、Metius(メチウス)、Hans Lipperhey(ハンス リッペルハイ)などです。
ヤンセンは特許申請の記録が無い事や、年齢詐称により5歳で作製したとなると辻褄が合わない・・などという事で信憑性が低いです。
メチウスも、リッペルハイも『原理が簡単すぎて誰でも作製できそう』という理由により特許申請を却下されています。
現在では、1608年にHans Lipperhey(ハンス リッペルハイ)が岩塩レンズを用いたものが最初とされていますが、実際はわかりません。
リッペルハイが、オランダの国会に特許申請した日が『10月2日』です。この日が『望遠鏡の日』です。
1609年、ガリレオ・ガリレオが凸レンズと凹レンズで屈折望遠鏡を作製します。1609年の11月9日に月を観測し、月が天体である事を理解しました。
ガリレオ・ガリレイは、『天動説』が主流だった当時、『地動説』を唱えた異端者ですね。
本人が『Eppur si muove』と発言したかどうかはわかりませんが、『それでも地球は回っている』という有名なフレーズがありますね。
1611年、ケプラーが屈折望遠鏡を2枚の凸レンズで設計し、1615年に実物を『屈折光学』を基にシャイナーが作製します。
1668年、ニュートンはレンズを用いず、鏡を用いた反射望遠鏡を作製します。
1729年、屈折望遠鏡の問題である『色収差』を無くした、『色消しレンズ』が発明されました。
1733年、チェスター・ムア・ホールが世界初となる色消対物レンズを用いた望遠鏡を作製します。
1824年、フラウンホーファーは『色収差』の他に、『球面収差』と『コマ収差』を除去した対物レンズを用いた、アクロマート屈折望遠鏡を作製します。
望遠鏡の種類
望遠鏡には大きく分けて2つあります。
1つ目は、ガリレオ式やケプラー式などの『屈折望遠鏡』です。
2つ目は、ニュートン式やグレゴリー式、カセグレン式、ナスミス式などの『反射望遠鏡』です。
屈折望遠鏡
上図のような『屈折望遠鏡』は、『球面収差』や『色収差』があります。
大きくなる程、高価で重量があります。
ガリレオ式は、『正立像』ですが、倍率を上げると極端に視野が狭くなります。ただし、地上用には向いてます。
『対物レンズ』と『接眼レンズ』までの距離は、『対物レンズ』の焦点距離よりも近い位置に『接眼レンズ』を設置しないといけません。
ケプラー式は、『倒立像』ですが、倍率を上げても視野はあまり狭くなりません。視野が広く、天体用に向いてます。
『対物レンズ』と『接眼レンズ』の距離は、それぞれの焦点距離を足した分が必要となります。
反射望遠鏡
上図のような『反射望遠鏡』は、『コマ収差』があります。
望遠鏡の作製キット
望遠鏡の倍率ですが、天体観測には最低50倍は必要ではないでしょうか。
『適正倍率』というのがあり、倍率が高いほど暗く見えます。倍率が高ければ良いという単純なものでもありません。
何を観測したいのかにより、適正な倍率が変わります。
低倍率(30~70倍)では、月、星団や星雲などの全体を見る事ができます。
中倍率(70~140倍)や高倍率(140倍以上)では、水星や金星、火星、木星、土星などの観測も可能になります。
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