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LEDは省エネで長寿命な照明として人気ですが、眩しく感じる方もいらっしゃるようです。
蛍光ランプには水銀が使用されているため、2027年頃までに蛍光ランプの製造と輸出が禁止されます。(水銀に関する水俣条約 第5回締約国会議にて合意:2023年)
ということで、今後ますますLEDの照明器具が増えていきます。
蛍光灯とLED照明の違いとは?
蛍光灯からLED照明に変えたとたんに眩しく感じる理由はその特性にあります。
発光原理の違い
発光の原理は、熱放射(白熱灯など)とルミネセンス(蛍光灯、LEDなど)に大別されます。
例えば、白熱灯はタングステン・フィラメント自体が電気抵抗により加熱されて発光される熱放射です。フィラメントであるタングステンが昇華し切れるまでが寿命です。
蛍光灯はルミネセンスです。フィラメントの予熱により放電された電子が水銀原子と衝突することで紫外線が発生し、それが蛍光物質に当たることで可視光線へと変換されます。白熱灯よりも光エネルギーへの変換効率は良いですが、赤外線や熱への余計なエネルギー変換も少なくありません。
一方でLED照明は電子同士をぶつけてそのまま光エネルギーへと変換します。発熱が殆どないため発光効率が非常に高いです。
特性の違い
蛍光灯は光が散乱して周囲を照らすのに対し、LED照明は特定の方向に集中して明るく照らします。蛍光灯とLED照明には光が広がる角度(配光角)の違いがあります。

一般的な蛍光灯は配光角が260°~300°と大きく、LED照明は120°~180°が多いようです。
特に輝度が高いLED照明は、艶がある壁や床は映り込みによる眩しさを感じることがあります。光を受ける壁や床なども照明の一部として考えましょう。
光を受ける面をマットで明るい色にすることで綺麗に拡散させることが可能です。

配光角の違いで「明るさの確保」と「照明による演出」をうまく照明設計し、グレアを軽減することが重要です。
因みに、以下のような減光/拡散シートもあります。
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