二要因理論と自己実現理論

一般消費者、眼鏡作製技能士を志す方に向けて

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『働く』とは、『傍(はた)楽(らく)』と書く事ができます。

働くとは、周りを楽にするという事が前提となります。

その対価として金銭を得る事ができます。

働く目的は金銭的なこと以外にも、やりがいや自己成長なども挙げられます。

金銭的に働く意味がなくなった場合には『人生の目的』を探す必要があるのかもしれません。

働く必要がなくなった場合には『時間的余裕』ができます。

時間は有限であり不可逆です。

産れた直後は不公平なものですが、時間のつかい方次第で埋め合わせる事が可能となります。

時間に目的を与えましょう

時間に目的を与えたら人生となります。

『生きる』とは、第1に『命を守る事』、第2に『愛する事』、第3に『働く事』、第4に『遊ぶ事』です。

命を守る事は、主に食生活です。

愛する事は、他の動物と男女関係が異なります。

働く事は、傍楽(はたらく)です。

遊ぶ事は、無目的であり、いつでも始められ止められもします。
そして、世の中の俗なる事を忘れられます。

独身中は、『遊ぶ事』を1番にする事をお勧めします。

二要因理論

アメリカの心理学者である、Frederick Herzberg(フレデリック・ハーズバーグ)さんが提唱した『二要因理論』では、仕事に対しての満足感は『動機付け要因』『衛生要因』の2つの異なる要因の関係性により決まるとされております。

その2つの要因が満たされる事で、仕事に対しての満足感が得られ、モチベーションが向上するとされます。

動機付け要因

『動機付け要因』とは、満たされると『満足』とはなりますが、満たされなくとも『不満』とはならない要因です。

例えば、

『達成すること』
『承認されること』
『業務』
『昇進や昇格』
『責任』

などが挙げられます。

『自己実現欲求』や『承認欲求』、『社会的欲求』などが当てはまります。

一般論ですので、全てが当てはまる訳ではないと考えますが、大体は納得できます。

『承認欲求』が強い人の場合や、実力があるのに『評価』が適正でない場合には『不満』になる事もあると個人的には考えます。

衛生要因

『衛生要因』とは、満たされても『満足』とはならず満たされないと『不満』となる要因です。

例えば、

『給与』
『労働条件』
『福利厚生』
『経営方針』
『職場環境』
『人間関係』

などが挙げられます。

『生理的欲求』や『安全欲求』、『社会的欲求』などが当てはまります。

『給与』で満たされる度合いは個人差があると考えますが、満たされても『満足』の要因とはならないらしいです。

『人間関係』が良い『職場環境』であるという事は、意識しないと気付けません。

病気になって初めて、健康であることの有難味がわかるという事と似ています。

以下に、『ハーズバーグさんの二要因理論』と『マズローの5段階欲求』の関係性を表にまとめてみます。

二要因理論と5段階欲求による満足と不満

自己実現論

アメリカの心理学者である、Abraham Harold Maslow(アブラハム・ハロルド・マズロー)さんが提唱した『自己実現論』では、人間の欲求には5段階あるとされます。

高次の欲求から順に、

『自己実現の欲求』・・自己の可能性を最大限発揮し、なりたい願望を実現させるなどの自己実現欲求
『承認欲求』・・価値があり、尊重されるなどの承認・尊重欲求
『社会的欲求』・・必要とされるなどの社会的・愛の欲求
『安全欲求』・・経済的、健康的などの安全的欲求
『生理的欲求』・・生命維持などの本能的欲求

となり、以下のように示されます。

マズローの5段階欲求

『自己実現欲求』よりも高次な欲求に『自己超越』という段階があります。

『自己超越欲求』・・自我を忘れ、目的遂行や目的達成のみを純粋に求め、それに没頭する領域

人格者と呼ばれる条件

『人格者』と呼ばれる人に共通する一例です。

  1.  独立性
    • 誰にも迷惑を掛けない
    • 仙人
  2.  環境支配力
    • 身だしなみ、生活スタイル
    • 整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法
  3.  一貫性
    • 筋が通っている
  4.  主体性
    • アイデンティティー
  5.  対人能力
    • 寛大、差別しない、話を最後まで聞く
    • アクティブリスニング、傾聴姿勢
    • バーバル・ノンバーバルコミュニケーション
    • 誠実な関心を持つ、『愛』↔『無関心、無視』
    • Keep Smiling.
    • Say Please, Thank you , Sorry , Excuse.
    • 相手を名前で呼ぶ
    • 相手が好む話題を話す
    • 相手が自分に必要な人である事を伝える
  6.  思いやり
    • その人の立場にたつ、自己主義にならない
  7.  洞察力
    • 心眼、目に見えない真実を確かめる力
    • 偽物を見分ける力
  8.  ユーモア
    • エスプリ、ジョーク、ウィット
  9.  問題処理能力
    • 問題の解決方法を探す
  10.  情緒安定性
    • すぐにカッとならない、感情の浮き沈みの安定性
    • 感情のコントロール
  11.  哲学を持っている
    • 信念を持つ

リーダーシップ

リーダーシップとは、役割が重いというだけであり、偉いという訳では無いと考えます。

PM理論

社会心理学者である三隅二不二さんが提唱した『PM理論』によると、リーダーシップとは『P機能』×『M機能』で構成されます。

『P機能』とは、Performance function(目的達成推進力)です。

目標が魅力的であり、戦略的でなくてはなりません。

『M機能』とは、Maintenance function(人材活性化力)です。

『やる気』は、『目的意識』×『自主性や主体性』×『目標達成による満足の想像』から生まれます。

SL理論

行動科学者であるPaul Hersey(ポール・ハーシー)さんと、組織心理学者であるKenneth H Blanchard(ケネス・ブランチャード)さんが提唱した『SL理論』では、部下の状況や成長具合に合わせ、4つのリーダーシップスタイルを使い分けるという理論です。

『指示型』・・指示命令をし、監視する

『コーチ型』・・指示命令と説明をし、提案と援助をする

『援助型』・・努力の促しや意思決定を援助し、責任

『委任型』・・意思決定と問題解決の責任を任せる

9.9理論

経営コンサルタントのR.R.Blake(ブレイク)さんと、J.S.Mouton(ムートン)さんにより提唱された、『マネジアル・グリッド理論』では、リーダーを『業績に対する関心』と『人間に対する関心』を9段階の評価にて分類しました。

『業績に対する関心』・・1、『人間に対する関心』・・1
消極型(1・1型)

『業績に対する関心』・・1、『人間に対する関心』・・9
人間中心型(1・9型)

『業績に対する関心』・・5、『人間に対する関心』・・5
中庸型(5・5型)

『業績に対する関心』・・9、『人間に対する関心』・・1
仕事中心型(9・1型)

『業績に対する関心』・・9、『人間に対する関心』・・9
理想型(9・9型)

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