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プラスチック素材は、紫外線カット
『紫外線カットされているレンズありますか?』とよく聞かれます。
紫外線カットされていないプラスチック素材のレンズはありません。但し、コーティングによりカット率は異なりますよ。
プラスチックは太陽や照明に含まれる紫外線により化学変化を起こし、変色や強度の低下、クラックを引き起こします。
紫外線吸収剤を入れる事で、紫外線が熱エネルギーへ変換され、プラスチックの性能低下を防いでくれます。
- 紫外線吸収剤の代表的な系統
- ベンゾフェノン系
- トリアゾール系
- サリチル酸誘導体系
- アクリロニトリル誘導体系
カラーレンズにしなくても
『紫外線をカットしたいのですが、濃い色のサングラスどれですか?』
いや〜・・・色々、勘違い!?
先ず、色が濃いサングラスじゃなくても紫外線はカットできますので、紫外線をカットしたいだけであれば、無色透明のUV100%レンズで十分です。瞳孔が開く事もないですし。
次に、色の濃さでは紫外線カット率は変わりません。紫外線は可視光線ではないですから(紫外線ランプが可視できるのは、青白く見える可視光線が混ざっているから)、眩しさ避けとして使いたいのであれば、可視光線を防がないといけません。
お勧めのレンズは、CCP400(東海光学)などの遮光レンズです。眩しさ、ぎらつきの原因となる380~500nmの波長光をカットできるレンズで、それ以外の可視光線はある程度通してくれますので、明るさは保たれます。
遮光レンズはもともと、網膜色素変性症による眩しさを感じやすい患者さんの為に作られたレンズです。
サングラスの夜間運転不適合
カラーレンズの種類によっては、夜間の運転不適合になるものがあります。ご存知でしょうか?
個人的には、夜間にカラーレンズを掛けている意味が···ですが、
視感透過率75%未満のレンズは、夜間の運転及び路上使用は適しません。信号の誤認などがあるからです。
波長による区分と影響
紫外線は、可視光線の紫色よりも短い波長の光線であり、
X線(1pm~10nm)と可視光線(約380~約780nm)に挟まれる波長の光線をいいます。
- 紫外線(ultraviolet)は
- UV-A(約400nm~315nm)
- 大気にあまり吸収されずに約5.6%地表へ到達。
- サンタンという、黒くなる日焼け。
- UV-B(315nm~280nm)
- 成層圏オゾンに大部分が吸収され、約0.5%到達。
- サンバーンという、赤く腫れる日焼け。
- 白内障や雪眼、翼状片、眼裂班形成の原因
- UV-C(280nm~200nm)
- 成層圏オゾンに全て吸収され、地表へは到達しない。
- 強い殺菌力
- 真空紫外線(10nm~200nm)
- 地表へは到達しない。真空中のみ透過する
- UV-A(約400nm~315nm)
に区分されます。
ただし、ビタミンDの生成には紫外線を浴びる必要もあり、メリットもあります。
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