医学系の練習問題、其の肆

眼鏡作製技能士向けの問題

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【問】栄養の吸収にあたる消化器は?

A 胃
B 小腸
C 大腸

【解答】B

【解説】

口腔から肛門までを『消化管』といいます。

  • 消化管のまとめ
    • 口腔・・『アミラーゼ』で『でんぷん』を『麦芽糖』へ分解
    • 咽頭
    • 食道
    • ・・『ペプシン』で『蛋白質』を『ペプトン』へ分解
    • 十二指腸・・『ヘパリーゼ』で『脂質』を『脂肪酸とグリセリン』へ分解
    • 小腸・・『マルターゼ』で『麦芽糖』を『ぶどう糖』へ分解、『ペプチターゼ』で『ポリペプチド』を『アミノ酸』へ分解。主に栄養の吸収
    • 大腸・・主に水分の吸収
    • 肛門

【問】内分泌腺と外分泌腺の役割があるのは?

A 膵臓
B 肝臓
C 脾臓

【解答】A

【解説】

内分泌腺とは、ホルモンを血液に分泌し、導管をもたない器官です。下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、性腺などがあります。

外分泌腺とは、汗や油、消化液などの分泌物を、導管を通じて体表や管腔内に分泌する器官です。消化腺、汗腺、唾液腺などがあります。

膵臓(すいぞう)は、インスリンやグルカゴンなどのホルモンの分泌、トリプトシンやリパーゼなどの消化酵素の分泌がありあます。

【問】血液をろ過し、老廃物を分別するのは?

A 膵臓
B 肝臓
C 腎臓

【解答】C

【解説】

膵臓や肝臓は『消化器系』に属します。栄養の消化と吸収、その吸収されずに残ったものの排泄に関わります。

腎臓は『泌尿器系』に属します。『腎実質』で老廃物や余分な水分から尿を作り、『腎盂(じんう)』から尿管を通り、『膀胱』、尿道の経路で排出されます。

  • 器官系
    • 消化器系・・胃、小腸、大腸、肝臓膵臓‥など
    • 循環器系・・心臓、脾臓‥など
    • 呼吸器系・・咽頭、気管、肺‥など
    • 泌尿器系・・腎臓、膀胱‥など
    • 生殖器系・・睾丸、子宮、尿道‥など
    • 内分泌器系・・下垂体、甲状腺、副腎‥など
    • 感覚器系・・眼球、舌、耳‥など
    • 神経系・・脊髄、脳‥など
    • 運動器系・・横隔膜、筋肉、骨‥など

【問】肺胞の周囲を囲んでいるのは?

A 静脈
B 毛細血管
C リンパ管

【解答】B

【解説】

肺の容積で85%を占める肺胞は、気管支の先端にある0.1mmの小さな袋です。

その肺胞を包む毛細血管では、酸素と二酸化炭素のガス交換が行われます。

【問】血球成分で最も多い数は?

A 赤血球
B 白血球
C リンパ球

【解答】A

【解説】

  • 血液の構成
    • 血球成分
      • 赤血球・・重量比96%を占める
      • 白血球・・好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球
      • 血小板
    • 体液成分
      • 血漿

【問】血液型を決定する抗体があるのは?

A 赤血球
B 好酸球
C 血小板

【解答】A

【解説】

血液型は、赤血球膜の抗原が異なることに由来します。

血小板は、核をもたない細胞成分で、血管破損の際に血漿中のフィブリノーゲンを繊維に変え、赤血球を絡めて蓋をする働きがあります。

【問】免疫に関与するのは?

A 好酸球
B リンパ球
C 血小板

【解答】B

【解説】

白血球に属するリンパ球は、大きく分けて『B細胞』と『T細胞』と『NK細胞』に分類されます。

B細胞は、T細胞への抗原提示と、抗体を産生する働きがあります。

T細胞は、 抗原提示 を受ける『ヘルパーT細胞』と、アポトーシスを誘発させる『キラーT細胞』に分類されます。

NK(ナチュラルキラー)細胞は、異物に対して即攻撃できます。

【問】肺静脈が流れ込むのは?

A 右心房
B 左心房
C 左心室

【解答】B

【解説】

肺静脈は左心房へと流れ、左心室を通り、大動脈から全身へと流れます。

心臓の血流

大静脈は右心房へと流れ、右心室を通り肺動脈へと流れます。

【問】内分泌系の下垂体から出るホルモンは?

A カルシトニン
B ステロイド
C バソプレシン

【解答】C

【解説】

  • 放出されるホルモン
    • 下垂体からは、バソプレシン
    • 副腎からは、ステロイド
    • 甲状腺からは、カルシトニン
    • 副甲状腺からは、パラソルモン
    • 膵臓からは、グルカゴン

【問】大胸筋の拮抗筋は?

A 腹直筋
B 大殿筋
C 三角筋

【解答】C

【解説】

拮抗筋とは、互いに反対の作用をする関係をいいます。

例えば、腹直筋と脊柱起立筋、大殿筋と腸腰筋、大胸筋と三角筋などがあります。

【問】肩関節の形状は?

A 球関節
B 車軸関節
C 蝶番関節

【解答】A

【解説】

  • 関節面の形状による分類
    • 蝶番関節・・肘関節、脛骨大腿関節など
    • 螺旋関節・・腕尺関節など
    • 車軸関節・・上橈尺関節,下橈尺関節など
    • 球関節・・肩関節、腕橈関節など
    • 臼状関節・・股関節など
    • 楕円関節・・橈骨手根関節,顎関節など
    • 鞍関節・・踵立方関節など
    • 平面関節・・椎間関節、肩鎖関節など
    • 半関節・・仙腸関節など

【問】眼窩形成に関与する骨は?

A 頭頂骨 
B 鼻骨
C 涙骨

【解答】C

【解説】

眼窩壁は、前頭骨、篩骨、涙骨、口蓋骨、上顎骨、蝶形骨、頬骨の7つの骨に囲まれております。

【問】平衡障害の原因となるのは?

A 大脳
B 小脳
C 脳幹

【解答】B

【解説】

大脳は、考えたり覚えたりする所
小脳は、体の動きをコントロールする所
脳幹は、呼吸のコントロール

【問】顔面の皮膚知覚を行うのは?

A 三叉神経
B 顔面神経
C 迷走神経

【解答】A

【解説】

12対ある脳神経のうち、第Ⅴ脳神経の三叉神経は顔面の皮膚知覚などを司ります。

  • 三叉神経
    • 第一枝、眼神経・・眼裂より上部、
    • 第二枝、上顎神経・・眼裂から口裂、
    • 第三枝、下顎神経・・口裂より下部の皮膚知覚となります。

第Ⅶ脳神経の顔面神経は、表情筋を司ります。

迷走神経は第Ⅹ脳神経で、脳神経最大の分布領域を持ち、複雑な経路を示します。副交感神経の代表であり、声帯や心臓、胃腸、消化腺の運動、分泌などを支配します。

【問】触覚の感覚受容器は?

A 自由神経終末
B マイスナー小体
C ファーテル・パチニ小体

【解答】B

【解説】

皮膚は『表皮』『真皮』『皮下組織』の3層構造です。

表皮の最深部には『メル ケル細胞(Merkel cell)』、
真皮の最外層には『マイスナー小体(Meissner corpuscle)』、
深層には『パチニ小体(Pacini corpuscle)』、『ルフィニ終末(Ruffini ending)』が分布しています。

自由神経終末は真皮にあり、痛覚に関与します。
マイスナー小体は真皮にあり、触覚に関与します。
ファーテル・パチニ小体は皮下組織にあり、圧覚に関与します。

  • 触受容器
    • Meissner小体
    • Krause小体
    • Pacini小体
  • 圧受容器
    • Ruffini小体
    • Merkel小体

【問】女性ホルモンである、エストロゲンや、プロゲステロンを放出するのは?

A 卵巣
B 乳腺
C 子宮

【解答】A

【解説】

卵巣は、卵子を作るとともに、『エストロゲン(卵胞ホルモン)』と『プロゲステロン(黄体ホルモン)』の女性ホルモンを分泌します。

【問】呼吸に関与する筋肉は?

A 横隔膜
B 大胸筋
C 広背筋

【解答】A

【解説】

胸腔を調節する筋肉は、底部の横隔膜と、肋骨間の外肋間筋内肋間筋です。

大胸筋は、胸部にある大きな筋肉です。広背筋は、背部にある逆三角形の筋肉です。

【問】前腕にある骨は?

A 上腕骨
B 尺骨と橈骨
C 脛骨

【解答】B

【解説】

上腕骨は、上腕にある1本の長い骨です。

前腕(ぜんわん)には、2本の長い骨があります。
小指側にあるのが尺骨(しゃっこつ)で、親指側にあるのが橈骨(とうこつ)です。腕の回転で、2本の骨が交叉するように動きます。

下肢の骨格も腕同様に、上腿に大腿骨という1本の長い骨と、下腿に脛骨(けいこつ)腓骨(ひこつ)という2本の長い骨があります。

【問】体内のカルシウム調節に関与するのは?

A 卵胞刺激ホルモン
B 黄体形成ホルモン
C 甲状腺ホルモン

【解答】C

【解説】

カルシウムの調節は副甲状腺から分泌される副甲状腺ホルモンと、甲状腺からカルシトニンにより行われます。

卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモンは、下垂体前葉から分泌されるもので卵巣に作用します。

【問】副腎皮質から分泌されるアルドスレロンにより調整される電解質は?

A カルシウムイオン
B ナトリウムイオン
C カリウムイオン

【解答】B

【解説】

アルドスレロンは腎臓の集合管に働きかけ、ナトリウムイオンを回収するホルモンであり、その際に血圧が上昇します。

カリウムイオンは、細胞に存在するカリウムチャネルで選択的に透過されることで調整されます。

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