Last Updated on 3年 by 管理者
五感
シックスセンスを持つ方も中にはいますが(きっと・・・)、ヒトは大きく分けて5つの感覚があり、これらにより外界の状態を認識しています。
- 視覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 味覚
- 触覚
その中でも、『視覚から得られる情報は8割』といわれますが、実は1978年の論文『Zimmerman,M』をそのまま引用し続け、科学的根拠がないまま広まったものです。
そして、脳は10%しか使われていないという神話と同じですね。
ヒトは五感ですが、トンボ、コウモリ、クジラ、トカゲなどは異なる感覚があるといわれています。紫外線や赤外線、超音波やフェロモン、電気や磁気を感じ取ったりなどです。
面白いですね。
脳の働き
例えば、乳幼児の脳細胞の数は大人とほぼ同じですが、脳の神経細胞(ニューロン)同士のつながりはほとんどありません。
ニューロンからは樹状突起が伸びていて、それが結びつく時にシナプスという接続点をつくっていきます。
シナプスが増える事で、言葉を覚えたり、複雑な動きができるようになります。
脳の発達とは、ニューロン同士の適切なつながりが増えることです。臨界期(~9歳位まで)には、五感を刺激してあげると良いです。
目、耳、鼻、舌、肌を、適度に刺激してあげたり、十分な睡眠と朝の太陽などで『セロトニン』という脳内物質を増やしてあげると良いです。
脳の解剖学的構造
それぞれの機能をまとめると以下のようになります。
- 大脳・・・高次の知的機能を担う。
- 大脳皮質には右半球と左半球がある。大脳半球は、溝により外観的に4つの部分に区別されます。
- 前頭葉、側頭葉、後頭葉、頭頂葉
- 大脳皮質には右半球と左半球がある。大脳半球は、溝により外観的に4つの部分に区別されます。
- 間脳・・・感覚を仲介し、感情を管理し、全体の内部システムを統括する
- 小脳・・・身体運動、発生の協調およびバランスを維持する。
- 右半球と左半球がある。中間には虫部という結合部がある。
- 脳幹・・・脳と脊髄の間でシグナルを中継し、基本的な体内の機能と反射を管理する
- 中脳、脳橋、延髄
- 視床・・・感覚のデータを仲介し、シグナルを知覚反応のある脳へ伝達する
- ニューロン、卵形
- 視床下部・・・知覚(嗅覚、味覚、視覚)インパルスを管理し、感情を抑制し、体内の機能を調整する
ちょっと難しくて覚えられないですね。
脳神経
眼球運動に関与する脳神経は12対ある中で『動眼神経』『滑車神経』『外転神経』の3対です。
- 12対の脳神経
- 嗅神経、視神経、動眼神経、滑車神経、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経
これらの脳神経の核は、脳幹(中脳、脳橋、延髄)に位置し、そこから外眼筋(4つの直筋と2つの斜筋)まで延びています。
これらの通路が、脳腫瘍や血管性病変などで、部分的または完全に損傷を受けると眼球運動にも影響が生じます。
その為、眼球運動に関連する脳神経通路に関してのある程度の知識が必要となります。
コメント メールアドレスが公開されることはありません。*が付いている欄は必須項目です。