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パソコンやスマートフォンを長時間使うと、目が疲れる、しょぼしょぼする、肩が重いなど、、、そんな経験、誰にでもありますよね。これにはちゃんとした構造があります。
その構造をわかりやすく整理しながら、生活習慣と環境調整でどこまで改善できるのかを、少し専門的にまとめてみます。
VDT (Visual Display Terminal=コンピューターの画面表示を行う端末装置の総称)作業者が良く訴える症状
- 頭痛
- 近方でボケ
- ピントが合いづらい
- 複視
- 眼の疲れ
- グレアー
- 眼の刺激(乾いた感じ、やけるような感じ、充血)
- 首・肩、背中の痛み
長時間使用で起こる“負荷の構造”を分解してみる
PCやスマホの使用で起こる疲労は、実は3つの系統に分けて考えると理解しやすくなります。
1. 視覚系の負荷
近くを見るという行為は、目の中の筋肉(毛様体筋)や外眼筋がずっと働き続ける状態です。
- 調節負荷:ピント合わせの筋肉がずっと緊張
- 焦点が不安定になり、かすみや疲れ
- 輻輳負荷:寄り目の筋肉がずっと働く
- 頭痛や複視につながる
- 瞬目低下によるドライアイ:画面に集中するとまばたきが減る
- 涙が蒸発しやすくなり、目が乾いたり、しょぼしょぼする
視距離が短いスマホは、PCよりも負荷が強くなりがちです。
2. 筋骨格系の負荷
画面を見る姿勢は、首・肩・背中に大きな影響を与えます。
- 前傾姿勢:スマホを覗き込む姿勢は首に強い負荷がかかります
- スマホを胸より下で持つと、首が大きく前に倒れ頸椎に強い負荷
- 画面の高さ問題:低すぎても高すぎても首が疲れる
- 視線の角度が変わることで視覚系の負荷も連動して増える
- 長時間同じ姿勢:筋肉の血流が悪くなる

3. 神経心理系の負荷
画面を見続けることは、脳にもストレスを与えます。
- 集中の持続 → 交感神経優位
- 緊張状態が続くと瞳孔が開き、調節負荷がさらに増える悪循環
- ブルーライト → 体内時計の乱れ
- 夜間のブルーライトは体内時計を乱し、睡眠の質を下げます。
- 情報過多 → 認知疲労
生活習慣と環境調整でできる“因果への介入”
ここからは、上の構造に対してどこをどう改善すると効果が出るのかを実践的にまとめます。
視覚系へのアプローチ
視距離を適正に
- PC:50〜70cm
- スマホ:30〜40cm
- 近すぎると調節・輻輳の負荷が一気に増えます。

視距離が遠く離れるほど、必要な調節力は指数関数的に減少します。
20-20-20ルール
20分ごとに20フィート(6m)先を20秒見る。これは調節筋のクールダウとして非常に有効です。
まばたきを意識する
瞬目が増えるだけで涙液が安定し、かすみが減ります。
筋骨格系へのアプローチ
画面の高さを整える
画面上端が目の高さに来るようにすると、首の負荷が激減します。
スマホは“胸より上”で持つ
首の角度が変わるだけで、頸椎の負荷は数倍変わります。
肩甲骨を動かす
休憩時に肩を回すだけでも血流が改善し、視線保持が楽になります。
神経心理系へのアプローチ
夜間のブルーライトを減らす
視覚疲労への直接効果は限定的ですが、睡眠の質が上がると翌日の調節力が改善します。
ポモドーロ・テクニック
25分集中+5分休憩。集中の持続による交感神経の過剰亢進を防ぎます。
ポモドーロ・テクニックは、25分集中+5分休憩を1セット(30分)として繰り返すことで、脳の集中力を最大化する時間管理術です。
1980年代にイタリアの学生フランチェスコ・シリロが、トマト型タイマー(pomodoro=トマト)を使って考案した方法です。
まとめ:負荷の構造を理解すると、対策は“点”ではなく“線”になる
PCやスマホの疲れは「なんとなく疲れる」ではなく、 視覚系 × 筋骨格系 × 神経心理系の3つが連動して起こる“構造的な現象”です。
だからこそ、
- 視距離
- 姿勢
- まばたき
- 休憩
- ブルーライト
などの小さな調整が、実は大きな効果を生みます。
生活習慣と環境調整は、単なる“気休め”ではなく、負荷の因果構造に直接作用する科学的な介入なのです。
↓↓↓ おまけ ↓↓↓
VDT作業での視環境問題
- 問題点
- 照明
- 反射
- VDTでのハード面のパラメーター
- 作業場での椅子やテーブルの位置と作業姿勢
- VDTスクリーンからの放射
- ストレス
これらの問題点の特徴を理解することで、訴えられる症状が作業環境からくるものなのかどうかを判定することが出来ます。
VDT作業環境が原因で生じる眼の問題は、視機能状態に関係なく生じる不快感です。
- 作業環境分析表
これらの質問項目を参考に、環境を分析し対処していくと良いです。
照明
明るさが不十分だったり、眩しい照明は不快感を感じさせます。照明量以外にも、照明の配分・方向が考慮されないといけません。
グレアーとは『不快感や見にくさを生じさせる視界の中での相対的な明るい光』のことで眩しい光です。不快なグレアーは、照明などが、より明るく、大きく、近い距離であるほど強く感じます。
VTDスクリーン上の物は周辺とは異なる明るさの為、視線移動の際に、明るさに対する適応が必要となります。その結果、不快感や、見え具合の低下を引き起こします。
額に手のひらを横に当てて、眼の上を隠す事で目が楽になるかどうかで、天井の照明や窓からの光が適正かどうかを簡単に確認することが出来ます。
手で日差しよけを作る事で、楽になるようであれば以下の事を試してみて下さい。
- 一部の照明を消す
- グレアー防止型(カバー付きの蛍光灯など)の照明器具を使用
- グレアーを生じさせない作業場の再配置
反射
作業中の反射は数々の問題を起こします。
- 改善策
VDTのハード面
各種パラメーターの精度はスクリーン上での解析度に大きく影響します。
椅子とテーブルの位置、作業姿勢
理想的な姿勢を崩す作業環境は、頚部の痛みや腕のだるさなどの整形外科的な障害を生じさせます。
理想的な作業姿勢は、作業者の眼の高さよりもVDT画面は若干低い方が良く、両腕がキーボードにほぼ水平な状態です。

スクリーンからの放射
放射線(X線など)と、生体への影響との相関関係ははっきりとしていません。その量は無視できる程度と言われています。
ストレス
- 主なストレス
- 作業負担や反復作業の増大
- 役割の不明確さ
- 社会的接触の減少
- 職の不安定
- コンピューター監視に対する反感
- 機械による生産性スピード制御
- 出来高払い的刺激給与制度
これらの症状は、眼鏡店での対処はどうすることもできませんので、適切な医療機関での診察や治療が必要となります。








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